二度目の転勤
静岡での生活にも慣れ、子供は3歳になり、幼稚園も決まりました。
希望の幼稚園の願書をもらう為に、夫は夜中から並んでくれました。
そろそろ転勤かも…転勤になったらどうしよう…と少しの不安はありましたが、
悩む暇もなく決めなければいけないことはやって来ます。
願書用の写真を撮り、(スマホだけど)しっかり記入し提出もしました。
その年の10月には幼稚園も決まり、あとは入園を待つのみ、という状況でした。
夫の会社は1月と7月に人事異動があります。内示が出るのは約一ヶ月前。内々示がその少し前に出ます。なので、1月に異動があれば11月末頃にわかります。
一年に2回そわそわする時期がやってきます。3年を過ぎるとそろそろかな、と。
そして、この年の11月に、二度目の転勤が決まるのです。
転勤先は兵庫県神戸市=本社です。
この頃は仕事ぶりを評価されての栄転だ、なんて周りからも言われて、本社に入れば転勤は少なくなると聞かされていました。例えば大阪へ異動になったとしても神戸から通えるので、10年近く関西で過ごすことになることもあるのでは…なんて。
いつかは来ると分かっていた転勤、それも本社。子供は幼稚園に入る前だし、いいタイミングかもしれない、と。憂鬱な気持ちより、頑張らなきゃと前向きな気持ちもあったと思います。
今なら分かります…確かなことは何もないってこと。
初めての子連れでの引っ越し、住まい探し、幼稚園探し、先のことはわからないけど、とにかくがむしゃらに頑張るしかありません。
その間約1ヶ月。怒涛です。1ヶ月後には静岡を離れ、神戸へ。
まるで静岡で過ごした素晴らしい4年間が幻だったかのように、容赦無く旅立ちの日は来るのでした。