転勤の慌ただしさと寂しさ
転勤が決まり、引っ越しまでの一ヶ月は本当に慌ただしく過ぎていきます。
まずは一泊二日で新居を決めなければいけません。
が、この時は一度では納得が行かず自費で二度物件を見に行きました。
そして願書を提出していた幼稚園へ連絡し、手続きを行い、同時に引っ越し先での幼稚園探し。
静岡であれこれ悩んだ幼稚園選びも、神戸では新居から一番近いところにとりあえず連絡を入れ、受け入れてもらえたので、そのまま入園を決めました。
後から知ったのですが、この幼稚園はかなり人気で、毎年願書をもらうために並んだりするそうです。同じように転勤等で空きが出たため、受け入れてもらうことができたようで、ご縁があって本当に良かった。見に行って納得して決めないと不安だ、という人もいるかもしれないいけれど、自宅から近く徒歩で登園という点は大きなポイントでした。
私自身こだわりがそこまでないというのもあるけれど、引っ越しという大きな変化に加えて、見知らぬ土地で幼稚園を一から選び直すというのは大変な労力を要すると思います。
引っ越しがなければしない苦労ですよね。
そして、新居も決まり、幼稚園も決まり、仲良くしていた知人に知らせます。
近所で子ども同士が赤ちゃんの時に知り合い、家族で仲良くしていた友人が、最後に食事でも、と自宅に招いてくれました。
が、なんと子どもが3歳にして突発性発疹にかかり、食事会は中止。
とてもよくしてもらっていたので残念でしたが、引っ越し当日も会いにきてくれて、見送ってくれたなぁ。子どもがバイバイ、としばらく大きな声で叫んでいてくれたのをよく覚えています。
荷物の搬出が終わって、空っぽになった部屋を見る時、友人が見送ってくれる時、本当になんとも言えない切ない気持ちになります。
初めての転勤、初めて母になり、初めてを子どもとたくさん経験した場所。
思い出がたくさん詰まった静岡に別れを告げて、新たな場所へ旅立つのでした。